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分骨を諦めた理由。

ファンが亡くなって、1ヶ月が過ぎた。
つい先日のような気がしているが、月日はあっという間に流れる。

ペット霊園で、共同墓地に納めた猫たちのお骨を分骨しようと思ったのだが、霊園のご主人に「あまり勧めない」と言われた。
そのペット霊園にも、一応分骨用のピルケースのような小さなキーホルダーのようなものは置いてあった。
言われて初めてそういうケースが置いてあることに気がついたのだけれど。
分骨してそれを持ち帰った人たちが、結構無くしたり落としたりするらしい。
その落ち込みがハンパなくひどいらしい。
他のお骨は共同墓地の中にあり、今更どうすることもできないという状態の人を見てきているので、できればやめた方がいいというのである。
人はいつか年を取る。
そういうものを残して、例えば持ち主に何かあったときに、残された人がその処分に困るという人もいるらしい。

どうしても分骨したいというのであれば、しっぽの骨がいいというのである。
しっぽの骨なら、なぐさめようがある。
例えば、ボクサー犬のように、生まれてすぐ断尾手術するということがあるから、それを例に挙げて落ち込ませないようにすると言っていた。
だから、うちの猫たちの骨も、どうしても分骨したいというのであれば、しっぽの骨にした方がいいと言うのだ。
しっぽの骨は、今更捜せないでしょ?と聞いたら、捜せると言い切った。
しっぽの骨は足の骨と似ているが特徴があるのだそうだ。
荼毘が終わってファンの骨で説明してくれたが、普通の人は区別をつけられないと思う。
猫の骨だから小さいが、骨壺を開けて全ての骨を出してその中からしっぽの骨を捜すしだす自信が,ペット霊園のご主人にはあるのだ。
それならばそうすると言った。
その用意をしてくれた時に、私はやはり分骨はしないと言った。
霊園の奥さんが、私の優柔不断さに、呆れて笑った。

結局、逝った猫たちの骨を分骨しても、ソフィアの骨はない。
とうとう帰ってこなかったソフィアは、今年20歳だ。
死んだとは思いたくないという気持ちが私を支配していたが、もう諦めるしかないという現実。
ソフィアの骨がなければ、それは不公平・・・と思ったのだ。
だから分骨はやめた。

しかし、私には逝ったすべての猫たちの毛を持っている。
少しだけ毛をハサミで切って、小さなビニールの袋に入れてある。
泣きながらハサミを入れた、いとしい私の猫たちの毛。
ソフィアの毛もある。
ソフィアがいなくなって、ソフィア専用のペットベットから、ソフィアの毛をかき集めたのである。
それらは私のお守りとして、財布の中に入れてある。
現金は入ってなくても、まるで大金を持ち歩いているように、猫が亡くなるたびに財布が膨らんでいく。

分骨用の骨壺を購入してあるから、それらはそこに移そうと思っている。


寂しくないようにファンのお骨は招き猫に囲まれている。
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