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96歳の女性に魅了されて・・。

2ヶ月ほど前、仕事上での知り合いで、仲良くしている人から相談を受けた。
彼は67歳。60歳の時に奥さんを亡くしている。
一人娘は嫁ぎ一人暮らしをしている。
54歳の母子家庭の独身の彼女がいる。
・・・・・・と、受けた相談は、彼女のことではなくて、母親のこと。
96歳で一人暮らしをしていた母親が、6月に転んで自宅の焼却炉に体をぶつけ背中の骨が2本潰れてしまった。
3ヶ月ほどで治ると病院には言われて、1か月入院。
その後、75歳、73歳 、70歳と上3人の姉たちが、母親の家に交代で泊まり込んで、母親の看病をしていた。
他県で暮らしている姉たちの看病期間も終わり、さて、母親をどうするか・・・ということの話だった。
それは地元にいる彼が、母親のいる実家に戻るか、あるいは自宅に呼ぶか・・・。
どちらにしても、自分で母親を看るということは決まっていた。
96才という年齢を考えると、当然施設へとか考えるのだろうが、そういう考えは初めからない。
なにしろ、母親は元気だ。
頭もボケていない。
転んでケガをするまでは、畑仕事も普通にしていた。
実家に戻って、母親と暮らすという選択が一番いいように思えたが、その実家の場所というのが、彼に言わせるととんでもない山の中。
山と山の間、つまり谷間の1軒家。
集落は8軒ほど。
自分の家から隣の家は見えず、隣に行くには一山越えなければならないそうだ。
とはいっても、歩いて5分くらいらしいのだが。
彼は現役で仕事をしている。
職場までの距離を思えば、とても通えない。
じゃあ・・・自宅に呼ぶしかない・・・・。
相談の結論は出ているのだが、自分が母親の面倒を看ることに、相当不安があった。
何しろ奥さんを亡くしてから、食事の支度をしたことがない。
朝食はパンで昼食は外食、夕飯はスーパーの出来合いの惣菜に晩酌。
彼女が週に1回くらい、自宅に来てご飯を作ってくれるらしい。
その彼女は結婚を望んでいる。が、彼は食べさせていけないからという理由で拒んでいる。
だから、彼女を頼ることはできない。
その辺のことは、私にはどうでもいい話で興味がないが、「面倒を看れるかどうかなんて、看るしかないんだから、そんなこと心配してもしょうがないんじゃないの」と私は経験上もふまえて答えた。
そもそも、その年で母親が元気で生きているんだから、それはありがたい話で、楽しく仲良く暮らせばいいんだと思うと私は言った。


このお母さんの話が、聞けば聞くほど面白くて、私はすっかり魅了された。
その後何度もお母さんの話を聞かされたから、これから、何回かに分けて、このお母さんの話を書いていく。
長生きするヒントがみつかるかもしれない・・・なんてことではなくて、一人の女性として魅力のある人なので。


70歳の娘が看病のため、実家に泊まり込んでいた時の話。
娘は母親のベットの下に布団を敷いて寝ていた。
朝、起きるとカップ麺の空の容器が枕元に置いてあった。
母親は腰の痛みで、その頃は横になっている時間が多かったが、足は痛みをこらえれば歩ける。
夜中に96歳の母親が起きて、カップ麺を作って自分のベットで食べたのを、娘は爆睡していて気が付かなかったのだ・・。
で、娘はその空容器を見つけて、ブチ切れた。
「こんなものを、夜中に食べてぇ~!!!何考えているの~!!!」
そのあとに続く言葉が、体を壊したらどうするのぉ~!!とか、消化が悪くて胃を壊すでしょ~!!とかではなくて、
「転んで、私の頭にカップ麺の汁がかかったら、どうするつもりだったのよぉ~!!」
・・・・・・・・・・・


私は、こういう話が好きである。

次回もこのお母さんの話を。
乞うご期待!(笑)

| ひとりごと | 22:35 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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